いなかで暮らす元気な80代は何が違うのか(2)

こちゆか局員のMです。前回の掲載から気付けばはや3ヶ月。。(忘れた、または読んでいないという方はこちらを→『いなかで暮らす元気な80代は何が違うのか(1)』

ようやく続きをお届けいたします。
そしてここにまた、元気な80の特徴リストを再掲いたしますと

1.昼間は冬でもで何かの作業をしている。(主に農作業)
2.日のあたる場所にいる(畑、田んぼ、縁側、ハウスの中)
3.面倒を見たり、世話を焼く対象がある(家族、動物、農作物や山、田畑の管理など)
4.家族と一緒に仕事をしているか、または気配を感じる距離で作業している

今回はこの特徴について検証してみたいとおもいます。

1と3 田舎のお年寄りはとにかく忙しい

平均年齢が高い私の集落では、80代の方も、現役の働き手として、家族や地域からおおいにあてにされています。体力的には、足が不自由だったり、持病があったりする方もおられる訳ですが、それをカバーしてあまりある経験と知恵の豊富さがあって、田舎暮らしをはじめて数年の自分から見ると、とてもかなわないと尊敬しています。活動し続けていること、周りから頼りにされること、というのは、お年寄りに限らず、人間が生きて行く上で食べたり休息したりするのと同じ位、大切なもののようです。

2と4 「気力」を養う

数年前、奥さんに先立たれ、元気がなくなっていたおじいさんが犬を飼いはじめました。それを見たご近所の人が「そらあんた、“とぎ”になってええわえ」とおっしゃいましたが、この「とぎ」という言葉が、よそ者の私にははじめよくわかりませんでした。色々聞いてみると、「とぎ」とは、相方とか共とかそんな意味のようでした。

草刈りや農作業のおりにも、「今日はとぎがおったで、ようはかどった」「とぎがおらんでいかん」などの会話がよく聞かれます。ひとりでできる作業でも、隣で誰かが一緒に作業をしていると、ひとりでやるよりもはかどるというのは、実感としてよくわかります。他にも「息をするものが近くにおったらええ」という話も聞きました。相手が人間でなく犬猫でも、息をする何かが身近にいると気力が出て仕事がはかどるというのです。さらにお天気が良いと、みんな外に出て活動しているので、お日様の光も気力に大きく関わっているようでした。

衣食住+仲間、くらしのぐるり

人は長らく群れで生活してきた生き物です。核家族化が進んだのは、歴史の上ではごく最近のことで、特に、山間部では、三世代、四世台にわたって協力しなければ、仕事も生活も成り立たなかったのです。

今、特に都市部においては一人でも不便無く生活できるようになったのですが、それでも人間が生きて行く上で、衣食住の充実以外に人との繋がりが大切だと思っているのは、元気があって精力的に仕事をこなしている人の周りには、かならず沢山の人とのつながりがあることに気がついたからでした。おそらく人は、いくら衣食住が満たされていても、さみしいと弱っていく生き物なのです。(人だけじゃなく、世の中すべてがそうかもしれませんけどね)

つまり、田舎の元気なお年寄りの中には目には見えない「気」の力が溢れているよなぁ。というのが私の実感でした。そして人に限らず動物や植物、無機物でさえも、身の回りのものに愛情をそそげば、それらみんなが「気」をわけてくれるような気がするのでした。

 

【過去記事】

いなかで暮らす元気な80代は何が違うのか?(1)